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ISEKAI(伊勢流陰陽五行学)連載記事

平成29年=2017年<丁酉>の運

2016年は何事も現象が派手気味に出る年であった。それは「丙申」年という「陽」の干支の意味そのものの作用であった。

「丙申」の「丙」は天の動きを示し、「申」は地の姿を示す。陰陽五行学には相生相剋の法則というのがあり、その中に「火剋金」といって、火が情け容赦なく金を剋する作用をする。

「丙」は陽の火で、「申」は陽の金であり、陽の作用は派手で大きい。つまり天は地を火剋金、火剋金、と激しく傷めつけた訳だ。ゆえに 派手に地震、土砂災害、水害、火山噴火などが起きてしまった。また「申」は南西から西の方位を意味する。だから日本では西日本が特に狙われた。また世界では西側諸国に激しい変動が起きていた。難民の問題、EU経済のピンチ、イギリスのEU離脱、アメリカ大統領選挙の異変などだ。だが「申」という金は剋されても剋されても這い上がろうとし、夏至をすぎると「丙」の火をてこずらせる。だから新興勢力が現体制に立ち向かおうとしても、まだ体制側に打ち勝つまではいかない状態である。


2001年、21世紀に入った途端から、世界は陽の時代から陰の時代にどんどん変化している。陽とは男、発展、成長、拡大、物、合理主義、マニュアル主義、組織、大きいこと、欧米、などのことだが、それがこの16年足らずで、陰つまり、女、内部充実、縮小、成熟、心、遊び、個性、個人、小さい、東洋、といったことのことが時代のニーズになってきているということである。そして2016年の陽の年にいよいよそれがはっきりと現れた訳である。この流れで進めば、2025年までに完全に陽の力が衰え、陰主導の時代になってしまっているであろう。


2017年、丁酉は天は「丁」の火であり、地は「酉」の金であり、やはり火剋金の作用が働こうとするのだが、この「丁」という火は丙とは違い非常に穏やかで優し気に見える火である。しかし内に秘めたエネルギーは相当なもので、したたかさが(器用に結果を出す)ある。また「酉」は金の帝王であり、包容力があり、柔軟さがある。従って、昨年派手に動き出したことが、今年は具体的に、ソフトなタッチで、確実に浸透していき、これまでの体制もその動きに柔軟に対応して、マッチしていく姿、流れとなる情勢となり、着実に陰の時代が進み、それが時流、時代の風土となっていくのである。


よって、2017年は2016年に大胆に動いたことが、じわじわと世界に浸透していくことになる。インターグローバルな発想というのは不要となり、個別意識、特異性が強みとなる。組織のためより自分個人のため、企業より人間、物より心、世界よりも我が国、偏差値やマニュアルよりも個性、独自性、コラボより単独、便利さよりも快適さ、男性よりも女性、青年よりも老年、創作よりも編集、といった発想が時代に味方されるのである。インターネット時代であるからこぞ、小さな独特なことが一挙に広まる。体力、根性よりも知恵、遊び感覚、合理主義ではなく人間主義、知性よりも感性、左脳よりも右脳が勝つのである。


2016年のEU離脱という派手な出来事も、来年は徐々に自然な形で他国も同じように進む。トランプの主張は今年は驚きを与えたが、それもその意図通りに世界が追随することになる。みな内部充実を図るのだ。世界よりも我が国、組織やみんなより自分の家族、自分自身の充実、周囲に合わせる自分ではなく、自分のための人生を考える訳だ。天変地異も今年のような大きなものは起きず、ソフトなタッチで起きるはずである。


2016年の世界を驚かせた出来事は、2017年にはなだらかな形で世界に浸透していくことになる。みなさん、2017年では、古代人の発想、老人の知恵を生かす生き方を実践することで充実できるのである。


以上
伊勢瑞祥

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